美容室で使われる薬剤って?カラーやトリートメントなど薬剤の種類を解説!

美容室で使われる薬剤って?カラーやトリートメントなど薬剤の種類を解説!

美容室は男性・女性を問わずに通うことができますが、主に女性をターゲットにしている関係上、理容室やカット専門店とは違い、様々なおしゃれに対応したスタイルを提案してくれます。そのため、カットやブローのみならず、パーマやカラーなど薬剤を用いた施術も手広く行っています。

髪のプロである美容室ではどのような薬剤が用いられているのでしょうか。今回は、美容室で用いられている薬剤とその特徴や効果について、網羅的に解説していきます。

美容室で用いられる「薬剤」とは?

美容室で日常的に用いられている薬剤の細かい種類を説明する前に、まずそもそも美容室で用いられる「薬剤」そのものの大枠の説明を行っていきましょう。

美容室で扱われる薬剤には様々なものがありますが、それらの使用目的は、「髪の質や形、色などを大きく変化させる」ということと、「髪を洗ったり、髪質を改善したり、髪や頭皮をケアする」ということ、この2つに絞られます。

美容室で扱われる薬剤には、大きく分けて2種類あります。それは「国家資格がなくても扱えるもの」「国家資格を持っていないと扱えないもの」です。その2つは、上に挙げた使用目的とほぼ同様の定義によって別れています。

まずは、国家資格がなくても扱える薬剤から。これにはシャンプー、トリートメント、ヘアオイル、ヘアワックス・ヘアスプレーなどのヘアスタイリング剤、育毛剤など主にヘアケアや洗髪に関わってくる薬剤で、一般の人でも自宅で気軽に扱えるものが当てはまります。こうした薬剤は、直接髪質に働きかけはするものの、そこまで劇的に髪質に影響を与えることはありません。

では、国家資格がないと扱えない薬剤とはどういったものでしょうか。想像がついた方もいるかもしれませんが、髪を染めるカラー剤、髪の形そのものを変えてしまうパーマ剤や、縮毛矯正剤といったものが当てはまります。こうした薬剤は本来自然な状態ではあり得ないほどの変化をもたらすもので、髪質に働きかける力が非常に強く、髪への影響は非常に強いものです。

なお、扱える薬剤の種類に関係なく、美容室で美容師としてサービスを提供するためには美容師免許という国家資格が必須となります。国家資格がなくても扱える薬剤であっても、それをお客様の髪に付けることは国家資格がないと出来ません。その為、美容室でお客様の髪に触れるスタイリストやアシスタントはもれなく全員国家資格保持者ということになります。

美容室で用いられる薬剤の花形?「カラー剤」「ブリーチ剤」とは

美容室で用いられる薬剤の中でも最もイメージされやすいのは「カラー剤」あるいは「ブリーチ剤」ではないでしょうか。

カラー剤は永久染毛剤とも呼び、文字通り髪を染めるための薬剤で、美容室で用いられる薬剤の中でも非常に種類が多いことが特徴です。

カラー剤の仕組みを簡単に説明すると、髪の表面のキューティクルを開くことで染料を浸透させ、発生した酵素がメラニン色素(髪の毛の色を決める成分)を脱色することで髪の色を変えます。多少のダメージはありますが、カラー剤そのもののダメージは大したことはありません。

ブリーチ剤は脱色剤とも呼ばれ、文字通り髪を脱色させるための薬剤です。仕組みとしては髪の表面のキューティクルを開き、強い作用で髪内部のメラニン色素を分解することで髪の色を強制的に明るくします。ブリーチ剤によるダメージは必然的に大きくなり、故に効果は絶大です。

その他、仕組みは異なるものの染毛が出来るヘアマニキュアやカラートリートメント、ヘアカラースプレーなどもあります。スプレーは水で洗うと落ちてしまいます。

髪の形を大きく変える!「パーマ剤」「縮毛矯正剤」とは

美容室によっては、髪の形や流れ方を変える「パーマ」のメニューが多いところがあります。

パーマとは、薬品や電気などを作用させることで人工的に縮毛を作り出す施術、およびその髪型を言い、水で洗ったり、シャンプーしてもその形が保たれるように仕上げるものです。縮毛矯正も別名をストレートパーマというように、パーマの一種です。

パーマ剤には「パーマネントウェーブ剤」と「縮毛矯正剤」の2種類があります。

パーマネントウェーブ剤の仕組みとしては、まず1剤で毛髪を軟化させ膨潤な状態にし、毛髪内部のシスチン結合と呼ばれるつながりを分断します。分断されて変形しやすくなった毛髪に加温や薬剤反応や水蒸気を用いてウェーブをかけたのち、2剤でウェーブを固定する、といった流れです。

縮毛矯正剤も概ね仕組みは同じで、1剤でシスチン結合を分断させて成形しやすい状態に変え、直毛になるように成形し、その後2剤で固定するという流れになります。縮毛矯正は綺麗に真っ直ぐな髪になるので美しいですが、パーマよりも1剤の放置期間が長く、かつ切断するシスチン結合の割合も非常に大きい(70-80%)ので髪へのダメージがパーマより遥かに大きいというデメリットがあります。

その他の薬剤

その他にも美容室では様々な種類の薬剤が用いられていますが、髪への影響やダメージが多く、取扱を慎重に行わなければならないのは先に紹介したものだけで、あとはそこまで多大な影響を髪に与えるものはほとんどありません。

美容室ではカラーやパーマなど髪に対する負担が大きい施術を行うことが多いので、その施術の影響を最小限にしたり、髪質の改善を促したりするために洗髪やヘアケアを重要視しています。そうした時に用いられるのが、皆様も日常的に使うであろう「シャンプー」や「トリートメント」、「育毛剤」などです。

シャンプーやトリートメントも、基本的に美容室にあるものは「サロン専売品」と言って一般の個人は買えない特殊なプロ向けのラインナップが揃っています。シャンプーやトリートメント、育毛剤などのヘアケア商品はカラー剤に引けを取らないくらいに種類が豊富で、オーガニック成分が入っていたり、ノンシリコンを売りにしていたり、髪に対する有効成分や保湿成分を含んだものも多いです。

おしゃれを重視する美容院では帰る前にヘアスタイリング剤をつけてくれるサービスが良くありますが、ヘアスタイリング剤も種類が多く美容室ではサロン専売品を扱っている場合が多いです。

ヘアスタイリング剤は基本的にその名の通り髪の形を整える薬剤ですので、直接髪質に影響を与えるわけではありませんが、ベース剤と言って髪を整えたりアイロンをかける前に塗布する薬剤の効果によって、できる限りダメージを防いだり、成形効果を高めたりする工夫を行っています。乳液タイプやオイルなど塗ることで艶が出るものも多いです。

まとめ

以上、美容室で扱われている様々な薬剤の種類や特徴について、一通り説明してきました。おしゃれも大事ですが、髪を長く健康に保つのも同じくらいに大事です。美容師は日々お客様と接することで一人一人の髪質に合った調合で薬剤を工夫して使用しているので、髪を任せるならやはりプロに依頼するのが確実ですし、安心です。

鎌倉で美容室をお探しなら、「ヴィレッジ パディ フィールド」をぜひご利用下さい。ヴィレッジ・パディ・フィールドは原宿や下北沢などの都内有名店での経験を積んだオーナーが立ち上げた隠れ家的なサロンです。

薬剤一つとってもお客様一人一人の髪の健康状態や髪型・髪色歴をしっかりと考慮して扱っています。丁寧かつ確実な施術を心がけ、最大限のサービスを提供させていただきます。ぜひ一度お問い合わせください。